…人間の尊厳性  人としてこの世に生まれてきたからには、父母・天地に考を尽くし、人倫の道を実践し、義に従い、幸福になり、長寿にして喜び楽しむこと。
…欲望と邪気  飲食・好色・睡眠・怒り・憂い・悲しみ・思い・喜び・畏れ・驚きの欲と7情。 風・寒さ・暑さ・湿りの四気。これらの欲と、邪気を恐れて防ぐこと。

生命と外物  草木に水や肥料を与えすぎると枯れてしまう。だから人は心の内に楽しみを求めて、飲食などの外的な養分をほどほどにすべきである。

…心気を養う  心を穏やかにし、怒りと欲を抑制し、憂いや心配を少なくして、心を苦しめず、気を痛めないことが、心気を養う大切な方法である。

1長く寝ると、血の循環が悪くなり、特に食後、飲食の消化してないのに寝てしまうと、食気を塞いで大いに元気を損なう。

2酒はほろ酔いまでがよく、主席がたけなわになるところでやめるのが良い。

3食事は腹八分がよく、腹いっぱい食べてはいけない。酒食とも一定量を定めて、限度を越えてはいけない。

4若い時から色欲を慎み、精気を無駄使いしてはいけない。精気を多く使うと、下の部分の気が弱くなり、元気の源泉に影響してきて、短命になる。

5食後は適度の運動をし、腰や腹を撫で回し、手足を良く動かし、労働して血気を循環させて飲食したものを消化させる。

…私欲と忍  飲食・色欲などを抑えないで、欲の貪るままにすると、節度を越えて、身体を悪くし、礼儀を失う。全ての悪は、欲望を思うままにすることから起こる。

…養生は畏れの一字  畏れると言う事は、身を守る心の法である。全てに注意して気ままにしないで、過失のないようにし、たえず天道を畏れ敬い、謹んで従い、人間の欲望を畏れ謹んで我慢することである。

…心の静と身体の動  心が平静であると、体の主人である自分もまた豊かで、苦しみもなく楽しむことになる。体を動かして労働すれば飲食したものは停滞しないで、血気の循環は良くなって、病気とは無縁になる。

…薬よりも予防 薬はことごとく気を偏らせる。どんな妙薬でも体に合わなければ害になる。まして、いかがわしい薬は元気を損なって、他の病を引き起こす。 

…養生の道  国を治めるのに、徳を以ってすれば人々は自ずから心服して乱は起こらない。ところが保養しないで、ただ薬によって治療するのは、さながら国を治めるのに力をもって政治をするようなもの。

…人生五十年  人生は五十歳ぐらいにならないと、血気が未だ不安定で、知恵も出ないし、歴史的な知識にも疎く、社会の変化にも慣れていないので、間違った言も多く、後悔することが多い。人生の道理も楽しみも知らない。

*長生きすればそれだけ楽しみも多く益も多い。これまで知らなかったことを日々に知り、月ずきに今まで不可能であったことを可能になる。だから学問知識の進歩発展は、長生きしなければ得られない。

人生の三楽
 1 道を行い、心得違いをせず、善を楽しむ。
 2 健康で気持ちよく楽しむ。
 3 長生きして長く久しく楽しむ。

「人として生まれたからには、この三楽を取得する工夫がなくてはならない。この三楽がなければ、どのように富貴であっても、楽しめないのである」

…睡眠  昔の人は三欲を我慢せよと言っている。飲食・好色・睡眠欲である。睡眠を少なくすれば、病気にかからなくなるのは、元気がよく循環するからである。睡眠が多いと、元気が停滞して病となる。

…口数  言葉を慎み、無用の言葉を省くが良い。口数が多くなると、必ず気が動揺する。その結果は大いに元気を害する。言葉を慎むは、徳を養い、身体を養う道である。

…心と主体性  主体性があると、思慮分別して是か非か判断することが出来、怒りを抑え、欲を我慢して間違いが少ない。

…欲  一時的な快楽はあとで禍になる。始めに我慢をすると後で必ず喜びになる。

…予防  常ずねから身体について深く思い、病気にかかる前に欲に勝つと病気は起こらない。

…食後  食後に長く安座してはいけない。更に横になって眠ることは気が塞がり、病気になり、繰り返せば短命になる。食後は常に三百歩ぐらいは歩くこと。

労働の大切さ  家にいるときは、自分の体力に適した労働をすることだ。そうすれば思ったように事が調うて、人手を必要とせず、心労もしないで済む。時には動き、時には静かにすれば、気が全身に巡って滞らない。

…心の楽しみ  一人家にいて静かに日を送り、古書を読み、個人の詩歌を吟じ、香を炊き、山水を眺め、草木を愛し、四季の変化を楽しみ、酒を少量楽しみ、庭の畑で取れた野菜を煮たりするのも、皆心を楽しませ気を養う。

荘子のたとえ  世間において、心豊かにして争うことをせず、理に叶った行為をすれば、人の世に触る事無く、天地は広く感じられる。

…気を養う  心静かにして騒がしくせず、ゆったりとして迫らず、気を柔らかにして荒くせず、言葉少なく声を高くせず、大笑いせず、いつも心を喜ばせ、不平を言って怒らず、悲しみを少なくし、失敗を悔やまず、過失があれば一度は自分をとがめ二度と悔やまず、天命に従い心配しないこと。

…元気を惜しむ  壮健であるからと言って元気を使い過ぎてはいけない。気を惜しんで減らさなければ長生きできる。

…完全無欠を求めない  全てのことに完全無欠であろうとすると、自分の心の負担になって楽しみがない。様々な不幸もこうした考えから起こる。他人が自分にとって最上に仕える事を求めると、他人の足らないところを怒りとがめるので、苦痛になる。

1 客としての心得 客として昼間から他所に行ったならば、夕暮れにならぬうちに変えるが良い。夜まで語り続けると、主人も客も疲労する。

2 一時の我慢 一時の浮気を勝手気ままにすると、生涯の持病になるか、即時に生命の危機になることもある。不幸は、僅かな時間を忍耐しないから起こる。

…夜更かしの害  夜に読書したり、人と語り合ったりするのは、十二時を限度とするが良い。深夜まで起きていると、神経が高揚して静まらない。

…熱飲・冷飲  食べ物は暖かいうちに食べるが良い。酒は夏でも温めて飲むが良い。寒い冬でも熱燗は良くない。気をのぼせて血液を減らす。

…淡白なものを食べる  全ての食事は薄味を好むが良い。味濃く脂っこいものは食べては良くない。生ものや、冷えたもの、固いものは禁物である。
吸い物は一椀でよく、肉も一品でよい。副食は1・2品でよく、肉をたくさん食べては良くない。

五味偏勝を避ける
 1 甘いものを多くとると腹が張って痛む。
 2 辛いものを食べ過ぎると、気がのぼり少なくなり、湿疹ができ目も悪くなる。
 3 塩辛いものを食べ過ぎると、血が乾き、喉が渇き、脾胃を痛める。
 4 苦いものが多すぎると、脾・胃の正気を損ねる。
 5 酸っぱい物が多いと、気がちぢまってしまう。

…夜食  夜食をする人は、夜更けになって食してはいけない。酒食の気がよく循環し、消化した後に寝るが良い。消化しないままに寝ると病気になる。

…食と栄養  食を制限ししぎると栄養不足で痩せてしまうと言う。これは養生を知らない人の言うことである。欲が多いということは、人間の本性であるから、制限しすぎるくらいが適当なのである。

五思 物を食べるときに考えるべきこと。
 1 この食は誰から与えられたかを思わなければならない。幼いときは、父母から、年長になってからは国の恩恵を。
 2 この食は農民の苦労によって作り出されたことを思わなければならない。
 3 自分には才能も徳もなく、更には正しい行いもなく、おいしいものを食べることが出来ることを。
 4 世間には自分より貧しい人が多い。飢餓の心配のない喜びを。
 5 白いご飯を十分に食べ、しかも吸い物があり、その上酒があって心を楽しませて暮れる喜びを。

食中りと絶食  食中りのときは絶食が良い。或いは食べる量を日ごろの半分に減じる。食べ過ぎの時は、早く入浴すると良い。

健康百選
トップページへ戻る
常時更新中
住まい・ガーデニング
上手な生き方
パソコンを楽しむ
生活必需品
"もっと"簡単ショッピング Store-mix.com
心とからだの健康館 さわやか21
Dr.パワースリム 【美容・健康・ダイエット・生活雑貨の通販 寧々屋【ねねや】ストアミックス店】
美容・健康・ダイエット・生活雑貨の通販 寧々屋【ねねや】ストアミックス店